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新人看護師研修⑤皮下注射・筋肉注射

    • 2020年08月26日 ブログ

新人研修⑤筋肉注射・皮下注射

 本日の新人看護師研修は筋肉注射と皮下注射です。

まずは座学で皮下組織の解剖生理や神経の走行などを復習しました。解剖生理を頭に思い描くと、針の穿刺部位や、針の進入角度などの根拠が良く理解できます。看護手技手順書とともに、イラスト図解された資料もあわせてみながら、復習していきました。

新人研修⑤筋肉注射・皮下注射

皮下注射をやってみよう!

 まずは皮下注射です。

皮下注射は皮下組織(脂肪組織)からゆっくり血管に吸収されていくため、静脈注射にくらべゆっくり効いてきて、比較的穏やかに長めに効果が持続します。代表的なものは糖尿病のインスリン注射や、インフルエンザワクチンの予防注射などです。

皮下注射をやってみよう!

上記は皮下組織の解剖断面図を簡略化したものです、一番表面から、表皮・真皮・皮下組織・筋肉組織となっています。皮下注射はそのうちの皮下組織(脂肪組織)に針先先が入るように穿刺していきます。

 穿刺部位は肩峰から肘頭を結んだ線の、下から1/3くらいのところ。ここが神経に触れにくく痛みが少ない、安全度が高いとされています。その部位を軽くつまみ、つまみ上がったやわらかい組織に穿刺していきます。

 今回はデモ機を使用していますが、新人看護師たち研修でもリアルを追及しています、患者役の看護師に「お名前を名乗っていただけますか」と処置前の三点確認をきちんとし、針をデモ機に刺した時も「痺れはありませんか?」と実践時と同様の声掛けも忘れません。
 穿刺の部位を確認して、針の入刺角度を見極めて慎重に穿刺しています。何度も頭の中でイメージトレーニングしている様子が分かりました。みんな頑張っています。!(^^)!

次は筋肉注射です!

 先ほど『ゆっくりなだらかに効かせる皮下注射』と書きましたが、次に行う筋肉注射は皮下注射の2倍近い速さで血中濃度がピークに達します。吸収速度を早い順にならべると、静脈内>筋肉投与>皮下投与>経口投与となります。
(余談ですが、吸収速度が一番遅いのが経口投与と知ったときはなぜか驚きました。経口投与が一番早いような無知な学生時代でした。へぇ~って感じでした。('◇')ゞ)
 今年の新人看護師たちはしっかり学習しています。だから、疑問が生まれさらに学びが深まっていきます。質問してきてくれるのも嬉しい。

次は筋肉注射です!

話を筋肉注射に戻します。筋肉注射は静脈に入れると静脈炎を起こすような刺激の強い薬剤や油性液、混濁液も使用可能なものもあります。しかし、そんな刺激ある薬剤の場合、筋肉組織ではOKでも脂肪組織ではダメージを受けてしまうものもあるのです。なので確実に筋肉組織に針を刺すため、シリンジの持ち方は「えんぴつ持ち」で角度をつけて穿刺していきます。少し躊躇してしまいそうですが、浅い穿刺にならないよう針は深めに刺していく。これがポイントのひとつです。

また、穿刺にはほかの注射と比べ結構な圧をかけるのもポイント。使う薬剤が油性液だともったりと重かったりもしますし、筋肉組織は脂肪に比べ固く引き締まっています。とある資料では『豚肉に針を入れるのをイメージしましょう』と書かれていました。ほかの注射より力がいるかもしれません。皮下や静脈注射とは違う特徴ですね。

 筋肉注射をした後は「よく揉むこと」です。筋肉が薬剤に過剰な反応を起こし痛くならないように、筋拘縮を起こさないためにマッサージをしておきます。また薬を早く効かせるために広げておく目的もあります。

そして一般にも知られているように、筋肉注射は『痛い』というイメージがあります。なぜ筋肉注射が痛いのか?調べてみるといろいろな説が書かれていました。

1、筋肉組織は皮下組織よりも密度濃くぴったりとくっつきあっているため、注射液が組織や血管を圧迫する痛みを感じやすい。

2、PHや浸透圧の関係上、使用している薬剤が刺激性のものが多い。

3、皮膚に垂直に近い角度で穿すため、心理的恐怖が増強されてしまう。

などなど、薬剤の性質によるものから心理的作用まで、複合して「痛い」と感じるようです。

 今日の研修では、新人看護師たちに、まず患者役をデモ機を装着しながら体験してもらい、そのあと看護師役で注射の実際をしてみました。

患者役の時は、たとえデモ機であっても針を刺される疑似体験をするわけで、不安やいろんな感情が入り混じり、看護師役をじっと目で追い凝視している人が多かったです。

臨床現場では患者さんは実際に針を刺されるのですから、もっと緊張して私たち看護師の様子を見ているのではないでしょうか。安全な手技に徹するのはもちろんですが、なるべく不安や緊張をさせないための工夫をすることもあわせて身に付けてていきたいですね。

今日の研修の内容をふまえ、新人看護師たち 病棟で明日も頑張れ!

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